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井の頭かんさつ会

井の頭かんさつ会

観察を通じて知りあった3人

井の頭かんさつ会の発足は、2005年4月。

「2000年頃より、カイツブリの暮らしが年々おかしくなったのです。カイツブリが食べる在来の小魚やエビが減ったのが原因でした」と自然観察指導員で代表の田中利秋さん。

田中さんは、観察を通じて知り合った高野丈さん、小町友則さんと自然かんさつ会を始めます。

井の頭かんさつ会、毎月1回開催

ホームページで募集すると、すぐに定員になってしまうほどの人気です。2017年10月29日第150回「秋の植物」は、すでに満員になっています。次回第151回は11月26日(日)は、テーマは「紅葉」です。私も参加する予定です。

人気の要因は、参加費(保険代・資料代など)が300円、中学生以下は100円と安いこともありますが、その指導員の方々が、自然観察指導員、森のインストラクターの資格者だからと思います。こんなに身近で専門家のお話を現場で聞ける機会は、滅多にありません。毎月すぐに定員になるのも納得です。

2016年後半のテーマは、「かいぼり後の井の頭池」「夜に活動する動物」「クモ」「木の実・草の実」「葉っぱの色葉(イロハ)」「土に暮らす生き物」。とても興味深い内容でしたね。
おもしろ発見!井の頭かんさつ会

「エサやり禁止」などの井の頭公園の保全活動

2006年の夏頃から、保全活動開始。「エサやり禁止」を公園事務所に要望し、2007年3月から「エサやり自粛キャンペーン」として実現しました。公園と東京吉祥寺ライオンズクラブも公園100周年「よみがえれ!井の頭池!」運動をしていたので、この二つの協力を得ることもできました。

[井の頭公園・豆知識3]鳥への餌やり自粛キャンペーン〉参照

私もたまに売店で「エサ」を買って、池のカモや鯉に投げていました。このようなことが、井の頭池を悪い環境にしていたとは思いもよらないことでした。

その後、公園の許可を得て、外来魚問題に取り組み、ブルーギルやブラックバスを捕獲します。「3年間でブルーギル20万匹以上を捕獲しました」と代表の田中さん。この活動が、「井の頭外来生物問題協議会」「かいぼり」へとつながっていきます。

井の頭外来生物問題協議会

「名前を"井の頭池"としなかったのは、今後は陸上の保全活動にも力を入れるべきと考えていたから」と、代表の田中さん。

池の保全だけでなく、園内にはびこる外来植物トキワツユクサなどの除草も始めました。結果、在来種のキランソウ、ジュウニヒトエが復活しました。

「緑と水のひろば87 - 素晴らしき井の頭公園」より

トキワツユクサとキランソウ外来種トキワツユクサと在来種キランソウ