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井の頭池かいぼり隊

2017かいぼり隊出典:2017年かいぼり隊

井の頭かいぼり隊には、現在50名ほどの方が参加しています。男性がやや多く、40代が一番多いそうです。また、活動にひんぱんに参加されているのは、60代と70代の方が多いそうです。そして、月1回以上参加する方が8割もいるそうです。

井の頭かいぼり隊は都(公園管理者)が公募して、市民一人一人がボランティアとして都と直接つながります。だから、代表者がいません。そこで、そのつなぎ役が必要となります。それが、 NPO法人・生態工房です。

井の頭かいぼり隊の活動

「かいぼり」では駆除しにくいアメリカサリガニ。ザリガニは貴重な水生植物を食べています。このサリガニを食べる魚が、外来種のオオクチバスやブルーギルです。

しかし、外来種が「かいぼり」で減少したため、ザリガニが増えてしまいます。このザリガニを駆除するために、フロターボートに乗って、かいぼり隊が活動しています。

また、かいぼり隊はザリガニを駆除するだけでなく、水の透明度や在来種の調査も行っています。

2016年12月3日かいほり展
在来種生物
2016年12月3日かいほり展(左上)トウヨシノボリ/(右上)モツゴ/(左下)スジエビ/(右下)ナマズ

第2回の「かいぼり」後、モツゴ、スジエビ、ギンブナ、トウヨシノボリ(クロダハゼ)などの在来種が、多く増加しています。外来種に食べられることが少なくなったことも大きな要因です。

かいぼり隊は外来種の駆除や調査を行うだけでなく、井の頭池のようすを市民に伝えてもいます。池でとらえた生物の展示や解説もしています。弁天池の「かいぼり」の時は、池底の探検ツアーなども行っていました。

江戸時代にもあったかいぼり

「かいぼり」は、もともと昔の伝統的な農業管理手法です。それを公園の池の再生に活用しました。

ここに、江戸時代のかいぼりの絵があります。みんな楽しそうに魚を採っています。この絵には、春の暖かい時期に、池を干して雑魚採りをしたと付記されています。(出典:河内名所図會)

江戸時代のかいぼり