歌川広重「名所雪月花 井の頭の池弁財天の杜雪の景」
浮世絵師の歌川広重は、どこにでもある風景を詩的に表現することで知られています。
広重は12歳のときに孤児となったものの、北斎の作品を見て絵師になることを決意しました。初めは役者絵や美人画を描いていましたが、最終的に風景画で名声を手にすることとなりました。
傑作「東海道五十三次」を初めとする広重の作品の特徴は、独特の構図、大胆な色彩、そして臨場感あふれる遠近法にあります。広重は自身の旅に触発され、5,400 枚もの版画を制作しました。(出典)
鮮やかな藍、ヒロシゲブルー
歌川広重の作品は、ヨーロッパやアメリカでは、大胆な構図などとともに、青色、特に藍色の美しさで評価が高い。この鮮やかな青は藍(インディゴ)の色であり、欧米では「ジャパンブルー」、あるいはフェルメール・ブルー(ラピスラズリ)になぞらえて「ヒロシゲブルー」とも呼ばれる。
ただし、その他の浮世絵でも使われるベロ藍自体はヨーロッパから輸入されたものである。
ヒロシゲブルーは、19世紀後半のフランスに発した印象派の画家たちや、アール・ヌーヴォーの芸術家たちに大きな影響をあたえたとされ、当時ジャポニスムの流行を生んだ要因のひとつともされている。(ウィキペディア)
これは、私が撮った2012年2月29日の井の頭公園の弁財天です。広重の図とは違って、横からです。