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井の頭公園にある徳川家康のお茶の水

お茶の水

鷹狩りに来た徳川家康が、井の頭池の水を汲んで、お茶を点てたというのは伝説とされていますが...

「相伝ふ、慶長11年大神君(徳川家康)たまたまここに至らせ給ひ、池水清冷にして味ひの甘美なるを賞揚し給ひ、御茶の水に汲せらる」
『江戸名所図会』に書かれている井の頭池のくだりです。

「家康が自らの手で水を汲み、関東随一の名水だと誉めて、お茶を入れるのに使った」
同じようなことは、井の頭弁財天の持ち寺大盛寺の記録『神田御上水源井之頭弁財天略縁起』にも記されています。

徳川家康のお茶の水に立て札

七井の池

現在は、このお茶の水を始め、池の水は地下水をくみあげています。
かつては、善福寺池、三宝寺池とともに、武蔵野三大湧水池といわれました。中でも、井の頭池の湧水は豊かでした。

また、井の頭池には湧水箇所が7ヶ所あることから、「七井の池」と呼ばれました。

1日1万トン以上の水が湧き、神田川を通して、江戸に供給されていました。神田川の起点は、井の頭池の東の方にある水門橋のたもとです。

ちなみに、井の頭池の貯水量は、7万トン弱。1週間で水の入れ替えができるということになります。

1960年代に入ると、湧水が減少してきます。1963年には井戸水によって補給を開始。今では、8本の井戸によって、1日3,000〜4,000トンの水を補給しています。

しかし、湧水は完全に枯れてしまっているわけではありません。2013年、2015年のかいぼりで、湧水が確認されています。

お茶の水