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村上健太主宰のあいさつ

井の頭公園[第151回井の頭かんさつ会]〜紅葉と落ち葉〜

井の頭かんさつ会、10:00am スタート

2017年11月26日(日)9時55分、ボート乗り場前の集合場所に到着。

30名の定員でしたが、かんさつ会関係者が9人もいらっしゃったのには驚きました。だから、散策中いつも関係者が近くにいるので、質問してもすぐ答えが返ってきます。

また、初めてなのに古くからの知り合いのように接してくださいました。サイトで募集するとすぐ定員になってしまうのもよく分かります。参加者はみな50歳前後?の女性が多く、みなさん常連さんのようでした。

村上健太主宰のあいさつが終わると、3班に分かれてスタート。私は、村上班に入りました。

資料〜紅葉と落ち葉〜

まずは「紅葉と落ち葉」の簡単レクチャー

簡単に分かりやすく説明されている資料と落ち葉を入れるフォト・アルバムもいただきました。このような資料を含め、参加費は300円です。

なぜ、冬に葉を落とすの?
夏は光合成で作るエネルギーが消費エネルギーよりも多い。また、冬は少ない光と低い気温により、光合成で作るエネルギーが消費エネルギーよりも少ない。さらに、葉の表面から水分が逃げて乾燥しますので、樹木にとって葉を落としたほうが効率的なのだそうです。

落ち葉のしくみ
葉と枝の境目に"離層"ができて、この部分から切り離されます。

紅葉のしくみ

黄色くなる葉の場合
緑色のクロロフィルが分解されて、黄色のカステロイドが残るため。
赤くなる葉の場合
先に"離層"ができると、葉で合成されたブドウ糖が葉に残り、日光による化学反応を起こし、赤いアントシアニンが作られるから。

今まで、黄色になる葉と赤くなる葉の違いについては考えることもなかったので、「なるほど、そういうことだったのか」と納得です。

落ち葉
サクラ、モミジ、ハナノキ、アキニレ、カツラ、カエデ、トウカエデ、ピンオーク、シナマンサク

では、井の頭公園を散策し、落ち葉を観察しましょう

まずは、近くの桜の落ち葉を見ると、赤く変色しているのが多い。ブドウ糖がアントシアニンになっていると分かりました。レクチャーの効果です。

見分け方としては、歯のりんかくのギザビザの形(鋸歯-きょし)で判断します。この鋸歯ですが、形に丸みがあるもの(ケヤキ)、葉の元の方にはないもの(エノキ)、葉の中央から先の方がないもの(コナラ)などがあります。また、葉が左右対称になっていないもの(アキニレ)もあります。

このように、解説を聞きながら井の頭公園の落ち葉を見てゆっくり歩くこと2時間。

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ふだん、何気なく落ち葉を見ていましたが、あらためていろいろな葉の形があるのだと思いました。しかし、素人には見分けがつかないほうが普通ですね。説明を聞いて、その場で落ち葉をひろって名前を確かめることも多かったです。

また、情けないことに、家に帰って拾ってきた落ち葉を見ると、どれがどれだかよく分かりません。まあ、落ち葉の名前をおぼえるために参加したのではありません。こういうゆったりとした時間を過ごすことが目的でした。先生方、すみません。

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クヌギのドングリと落ち葉
ドングリといえば、カシの実を想い浮かべますが、クヌギのドングリを思い浮かべられる方は少ないと思います。ミノムシみたいなカラに包まれたまん丸い実です。また、歯の鋸歯の先端が針状になっています。

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kansatu20171126-7.jpgハトもかんさつ会に参加

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終わりに

紅葉の秋、このようなゆったりとした時間の中で、落葉を観察し散歩できたことは、とても心身のリフレッシュになりました。また、参加したいと思います。12月の第152回は「師走の野鳥観察会」(定員40名)です。

そかし、残念なことに、すでに定員に達していました。その日はかんさつ会の忘年会もあるので、そちらだけでも参加しようかなと思っています。