井の頭池を象徴する鳥 カイツブリ
カイツブリ【出典】ウィキメディア
井の頭池を代表する鳥がカイツブリです。この鳥は、在来魚のモツゴを食べます。2006年頃から、カイツブリの数が減ってきました。エサを取れない様子が観察されていたのです。
そこで、井の頭池の3000匹の魚をとって調べたところ、なんと97%が外来魚のブルーギルでした。鳥のクチバシは、食べ物にあったかたちをしています。カイツブリのクチバシは、ブルーギルには合いません。だから、カイツブリの数が減ってきていたのです。
モツゴ【出典】ウィキメディア
外来魚の駆除の必要性からかいぼりへ
ブルーギルの繁殖力が異常に高いのかというと、そうでもないようです。
「外来魚の繁殖力は、どうして凄いの?」と調べると、たまたま、井の頭池の環境が、ブルーギルの繁殖に適していたということのようです。
【Yahoo!知恵袋】https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1311595828
外来魚の駆除が必要になりました。1年目は10万匹とれ、2年目は5万匹とれました。ところが、3年目には、7万匹と前年より多い数がとれました。外来魚の繁殖力が、駆除を上回っていたのです。
ほかの外来魚の駆除を考えなければなりません。池の水を抜いて全生物をとり、池の水を戻す時、在来魚のみ戻す「カイボリ」が行われることになったのです。
2014年から2017年にわたり、カイボリは3回行われました。カイボリについては、あらためて取り上げたいと思います。
2015年12月12日カイボリ
狛江橋から弁財天の眺め(魚:ブルーギル)